マイクロスコープは、眼科や脳神経外科などで使われていたものですが、歯科用のものが開発されました。

ルーペなどよりも拡大率が大きく、光も当たるので、細かい作業をする歯科には、ぴったりの機器です。ところが、普及率はあまり伸びていません。それは、高度な技術が必要なこと。保険診療では、採算が合わないこと。機器が高価なこと。1回の治療にかなり時間がとられることなどが原因です。

そんなマイナス面はありますが、やはりこれまでにない正確さで治療が行えるところが魅力です。どのような治療に力を発揮するのか、見てみましょう。まず、歯の根の治療では、マイクロスコープがあるのとないのとでは、雲泥の差があります。歯の根は、曲がっていたり重なっていたり複雑な形状をしているのですが、目視だけでは、その形を把握できません。その結果、根の治療に意外とてこずることがあるのです。

マイクロスコープがあれば、歯の中を20倍にまで拡大することができるので、精密な治療が施せます。今まで勘と経験を頼りにしてきたものが、正確な画像を見ながらの治療に変わるのです。次に、虫歯治療でも、必要以上に歯を削らずに済みます。虫歯の度合いを正確に診断することで、それが可能になるのです。三番目は、歯石除去を徹底的にできます。

歯周病予防や歯周病による骨の溶解を再生させるときには、歯石の除去を完璧にしなければいけませんが、マイクロスコープがあれば、万全です。四番目は、審美歯科への応用です。セラミックなどを使う場合にも、ぴったりと歯に合うようにできます。調整も正確にできます。以上のような利点を持ったマイクロスコープは、歯科にとっての強力な秘密兵器です。

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